「天変地異」ダウンロード版発売

マジックショップ マジオン様で天変地異の電子版が発売になりました。

ご購入は下記のリンクから販売ページへ↓

【ダウンロード版】天変地異

 

天変地異発売に合わせまして、インタビュー配信も発売になりました。

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2020.3.12 Live Interview 脇坂将太

 

インタビュー配信では天変地異の内容に加えて、天変地異の裏話、実演に際して気を付けていること、古典マジックを勉強する意味とは、ネットでのマジックの変化なども話させていただきました。

天変地異をより深く理解していただくための配信になっていますので、ぜひご一緒にご購入ください。

練習中のラジオ的な使い方としてもどうぞ。

商品の紹介はこのくらいにして、配信終了後にインタビュアーの堀木さんとタネ明かしYoutuberの話になりまして、それも配信に載せたかったくらいの内容なので、こちらでご紹介します。

タネ明かしYoutuberがマジック界で話題になっていましたが、最近ではそれも収まってきました。

というのも、タネ明かしYoutuberの需要がなくなってきたからです。

よく言われることですが、タネ明かしをすると自分で自分の首を絞めることになる、ということが現実に起きてきています。

タネというのは構造であって、一度知ってしまえばその情報には価値がなくなってしまいます。

タネ明かしYoutuberは、それ以外の大切なことを解説することができなかったので、そこまでの理解度しか需要を満たすことができませんでした。

マジックへの理解が浅い人は、一度タネを知ると需要が満たされるので離れていきます。

より深くマジックを知ろうとする人は、解説内容が足りないので需要が満たされず離れていきます。

ある意味で、荒療治だったとも思います。

単純にタネだけを知りたい人が離れていった結果、深くマジックを理解しようとする人がマジックを続けることになります。

そういう人たちは、マジックの大切なものを理解すること素養を持つ人たちです。

今後はもっと、そういう部分を大切にして、文化として発展していってほしいと思います。

私自身も、そういった部分にもっと理解を深めて、マジックについて考えていきたいと思います。

今回インタビューを受けて、堀木さんか学ぶことがたくさんありました。

自分の中で理解の深まったこともありますし、自分の考えが間違っていないことも確認できました。

大きく成長できるチャンスをいただけたので、非常にうれしいです。

ぜひ皆さんもインタビュー配信をお聞きいただき、ご自身の中での考えを振り返って、私の考えに対しての感想をお聞かせいただければ幸いです。

【レビュー】新作DVD「2020」Tomoya Horiki

今話題の堀木さんの新作です。
DVD版(4500円)とダウンロード版(4000円)があります。


購入するには、本人から直接購入するか、彼のファンティアの有料プランを3か月以上継続して登録して購入権を得るしか無いようです。

購入方法が限定されえていて、購入者を制限するあたりは、商品の内容と非常にリンクしていて、昨今のマジック事情や、彼の思いが強く表れているように感じました。

堀木さんのファンティア↓

Who’s Fantia

新作DVD「2020」↓

「2020」Tomoya Horiki

新作DVDの内容に関しては、宮本さんが詳細にブログで残してくれていますので、そちらをご覧いただくほうがわかりやすいでしょう。

宮本さんのブログ記事↓

レビュー:2020 by Tomoya Horiki

内容に関しては宮本さんのブログをご覧いただくことにして、「2020」でこだわったであろうポイント、読み取ってほしいであろう点、どんな人向けのDVDなのかをレビューしていこうかと思います。

まず、このDVDは全体を通して「正しいとは何か」を強く意識して作られているように感じました。

見よう見まねで分かった気にならない。正しい知識と正確な動きができるようになる、という点に強いこだわりを持って制作されていると思います。

失敗しそうなポイント、起きそうな問題、なぜその動きができないのか、そしてなぜこの動きでなければいけないのかが語られています。

近年日本でも古典作品が見直される流れが来ています。
過去の偉人たちが何を考え、何を思い、どんな風に演じてほしくて作品を残してきたのかを正しく理解する、ということが研究されています。

日本語の書籍は、海外の本を翻訳して作られることが多いですが、この翻訳作業のときに原案者の意図がズレることがあります。

子どもの頃にやった伝言ゲームを思い出していただくとわかりやすいですよね。

人伝に聞く情報は、多くの場合事実とズレが生じます。

堀木さんは、この部分を非常に重要視していて、常に第一次情報に触れることの大切さを語っています。

なので、このDVDでも原案の考えをしっかり残そう、正確に理解できるようにしようと苦心されているのがわかります。

それは技法や作品のクレジットにも強く表れています。

彼自身の作品のアップデートも含まれていますが、どの部分がアップロードされているのか、アップデートの意図は何かについても語られているので、非常に参考になります。

しかし、これだけ多くのことを語ろうとすると時間がとてつもなく長くなったり、説明がわかりにくかったりしますが、これまで彼が個人レッスンを重ね、体の動きを理解し、技法とは何か、作品とは何かを見つめた結果、非常に短時間で非常にわかりやすく解説されています。

無駄がありません、必要なエッセンスが凝縮されています。

45分(小学校の授業一時間分)でこれほどわかりやすく、これほど濃い内容のDVDがあるだろうか。

近年の日本のコインマジックを解説しているDVDは、どれも革新的で素晴らしいのですが、サイレントの動きのみで解説しているものがほとんどです。

その分洗練されてきた部分もあるので、すべてが悪いわけではないのですが、原案者の意図とズレることがあるので、注意が必要でした。

このDVDは原案者の考えが直接聞けるので、何度も見返したくなります。

しかし、これだけ内容が濃いとコインマジックが苦手な人には敷居が高いと思われてしまうかもしれませんが、実は逆です。

コインマジックが苦手な人ほど見てほしいです。

正確に言うなら、コインマジックを苦手に感じているがコインマジックをやってみたいと思っている人が一番いいと思います。

解説がわかりやすいとは言っても、コインマジックはやはり難しい部分があるのは事実です。

ですが、正しい知識と正しい動きが頭に入っていると、これまで難しいと思っていた動きは勘違いであったということが見つかったりします。

コインマジックがある程度できる人は、言わなくてもこのDVDの凄さは理解してくれると思いますので、何も心配せずにポチッとすればいいです。

どうしようか迷っている人ほど、このDVDはおすすめです。

ヘンに無料の動画を繰り返して見て、動きだけコピーしようとするほうが遠回りなので、上手くなりたいならご覧いただくことをおすすめします。

購入方法が限定されているのもこれが理由です。

正しく理解してほしい、キチンと演じてほしい、これだけなのでしょう。

いわゆる「わかる人」にだけ買ってほしいということです。

DVDの内容と、販売方法にも納得できますし、こうならざるを得ない苦労もよくわかります。

本当は、マジックショップで広く販売していい内容だと思いますし、できることならそうしたいでしょう。

解説している印象では、もう秘密にしておいてコッソリ演じるという作品ではなく、全体の底上げができればいいと思っているように感じます。

なので、たくさんの人をレベルアップできるなら、そうなればいいと思っているんじゃないかと思います。

ですが、現状は色々と難しいので、ツラいんだろうなぁと思ったりします。

あくまで勝手な推測ですけども。

突っ走って書いてしまって、全然まとまりはなくなってしまいました…

このDVDは、正しい知識、正しい動きを理解したい人、もっとコインマジックのレベルを上げたい人におすすめです。

ここで得た知識は、ほかのコインマジックにも応用できるので、収録作品だけでなくこれまでやっていたコインマジックのレベルを上げることができます。

そのために、単純明快にわかりやすく、無駄がないように説明がされています。

正しい知識、正しい動き、一次情報の大切さを理解してほしい。

ということだと感じました。

私の少ない語彙力では、このDVDの本当の凄さが伝えられていないので、ぜひそれはご自身の目でご覧になってください。

第一次情報に触れることはとても大切ですよ!!!

リカバリーの重要性

コンテストに限らず、マジックを失敗してしまうことがあります。

マジックを失敗したとき、即座に別のマジックにつなげたりするなど、リカバリーをすることがあります。

カード当てのマジックで当てるべきカードを間違えたとき、間違えたカードにおまじないをして、観客の選んだカードに変化させてしまうというマジックに変更した経験があることでしょう。

慣れた場所でさえ失敗することがあるので、経験が少なく慣れていない、しかも緊張感のあるコンテストで失敗することは仕方のないことかもしれません。

それでも、ミスを減らす努力は必要です。

まずは、練習中に失敗しても、そこで演技を止めずに、最後まで演技を通すようにしましょう。

これでリカバリーの練習ができます。

リカバリーは初めから想定しておくことは難しいです。

意図しないことが起きるから失敗につながることも多いです。

手順中の個々のテクニック、パート練習をした後、演技の通し練習をします。

それぞれの練習の目的は違うので、それぞれの練習が必要です。

個々のテクニックだけ練習しててもダメですし、通し練習だけするのも効率が悪いです。

目的意識をしっかり持って練習することが大事です。

通し練習で失敗した箇所から、手順中の注意ポイントを見つけたり、リカバリー用のアウト(演技で失敗したとき用の手順)を見つけることができます。

それに加えて、失敗してもどうにか演技が続けることができる、と思っていると緊張感が和らぎます。

その結果本番の演技でのミスが減ります。

失敗は許されない、失敗は取り返しがつかないと思うと、余計にプレッシャーがかかります。

リスクヘッジと言ったりしますが、失敗してもカバーできるように用意しておくことが重要です。

ちなみにコンテスト以外で、普段マジックを観客に見せるときは、失敗したらすぐに流して別のマジックをするという解決策もあります。

コンテストの場でそれを採用するとマイナスに作用することが多いように思いますが、何もせずに失敗したままボーっとしてしまうよりはいいでしょう。

前回「人前で練習する

人前で練習する

コンテストの手順を練習するとき、一人で練習することが多いと思いますが、可能であれば人前で練習する時間も作りましょう。

マジックは見る人が居てこそ成立します。

観客がどういう反応をするのか、わかりにくい部分は無かったか、タネが露見した部分は無かったかなど、実際に人前で演じてみなければわからないこともあります。

本番を想定した練習というものは、コンテストを受ける上で需要です。

試験やスポーツでも「模擬試験」「練習試合」など、本番を想定して練習します。

それと同じことです。

いわゆる「場慣れ」というものです。

「ライブ感」と言ったりしますが、観客と一緒にマジックを作り上げていく感覚を鍛えると、コンテストの評価も上がります。

観客を盛り上げるにはどうしたらいいのか、より現象を伝えるにはどういう工夫が必要かなども見えてきます。

また、三人寄れば文殊の知恵という言葉もあります。

マジック仲間に手順を見せることで、新しいアイディアが出ることもあります。

悲しいことですが、アイディアの盗用もあったりするので、アイディア出しの段階では信頼できる人にしか見せないなどの注意が必要な時もあります。

それでも、人前で練習した経験というのは大きなアドバンテージになるので、可能な限り本番の様子を想定して練習する時間を作るといいでしょう。

前回「台本を読んでいる感を出さない

次回「リカバリーの重要性

台本を読んでいる感を出さない

台本を作ることの重要性は理解しているでしょうが、実際の演技中は台本を読んでいる感を出さないように気を付けましょう。

棒読みはもちろんですが、セリフに抑揚がなかったり、観客を置き去りにするような演技では、マジックが観客に伝わりません。

コンテストは独特の緊張感がありますから、自然な口調でセリフが言えないこともあるかもしれません。

それでも、マジックには観客がいるということは、しっかり意識しておきましょう。

演技を見ている人が居て初めてマジックとして成立します。

観測者が居ないと事象が起きていないのと同じです。

一人だと単なるパズルです。

台本を読んでいるだけの演技というのは、観客が積極的にマジックにのめり込もうとする意識を削ってしまいます。

演者自身にその気はなくても、台本をただ読んでいるだけのように感じると、演技が手を抜いているように見えてしまいます。

特に評価をしなければいけないコンテストでは、一生懸命に演技している人の方が観客の反応も大きくなり、観客の反応が大きい方が評価も高くなります。

同じセリフを「喜」「怒」「哀」「楽」の感情に合わせて言う練習をするといいようです。

そうすると、 しゃべり方のバリエーションも増え、 感情の表現に幅ができて、台本を読んでいる感は減ってくるようです。

前回「専門用語を使わない

次回「人前で練習する

専門用語を使わない

マジックに限ったことではないですが、何かを説明するときに専門用語を使わずに説明しないと、聞いている人は理解するのに苦労します。

マジックでよく言われるのは「デック」ではなく「トランプ」と言い換える、などです。

説明の内容そのものを理解してもらうことが目的なので、聞いている人に不要な労力をかけずに説明する方が効率的です。

知らないことを理解しようとするとき、すごく大きな負担がかかります。

新しく数学の公式を学習したときのことを思い出してもらうとわかりやすいでしょうか。

マジックにおいて、何かを説明するときの工夫はいろいろあります。

たくさんのマジシャンが、それぞれに工夫していることがあるので、そういう部分に注目して演技を見ると、また違って見えるかもしれません。

こういう部分の修正をしやすくするのも、セリフの台本を作ることです。

またそれに加えて、観客の動作も細かく分けていく方がよいでしょう。

一組のトランプの束から、一枚を選び、マークと数字を覚え、それを一組の中に戻し、行方が分からなくなるように一組のトランプを混ぜるということをお願いするとき、それぞれの動作で区切り、それぞれの動作の前にどんなことをしてほしいのかを説明します。

できるなら、観客の中でイメージがわきやすいように、実際に動作をやってみせるとよいでしょう。

山本五十六は「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」という言葉を残しています。
※これには続きがありますが、ここでは割愛します。

教育や人材育成の言葉として残っていますが、マジックの中でも同じようなことが言えます。

知らないことは、何が正解なのかがわかりません。

まずは正解の動きを観客に示し、実際にやってみせてから観客に操作をしてもらう。

そうすると、観客の中での認識と、演者の中での認識のズレが少なくなっていき、意図しないミスが減ります。

演者は引いたトランプを、誰にも見せずに、裏向きでテーブルに置いてほしかったのに、観客が一枚引いた瞬間に表向きにされてしまった、ということはよく起こります。

観客はいじわるのつもりはなく、単に勘違いしただけだったのですが、そのマジックの演技の空気感は心地よいものではなくなります。

タネの関係上、どうしてもリカバリーがきかないときもあります。

観客が理解しやすいこと、演者と観客の理解の差がなくなるようにすることに注意しましょう。

前回「セリフの台本を作る

次回「台本を読んでいる感を出さない

セリフの台本を作る

恐らくこれは、かなりの回数言われてきたと思います。

ということは、それだけできていない人が多いということです。

実際、コンテストに出たことのある人の中で、やったことのある人は少数派だと思います。

そして、その少数派が上位を占めていたりもします。

つまり、重要だということです。

様々な意見はあると思いますが、審査員の感情的には「四の五の言わずにセリフ台本作れ」ということだと思います。

それはなぜか。

コンテストの演技中というのはかなり緊張します。

緊張すると普段できていたことがスムーズにできなかったり、余計なことをしてしまったりします。

この余計なことをするというのが曲者で、演技中に余計な一言を言ってしまいがちです。

余計な一言を言ってしまったことに動揺して、さらに意味の通らなかったり、文法の間違ったセリフを言ってしまったりします。

それを回避するには、セリフの台本を作ることです。

台本を作るときに、しっかりとしたセリフを用意しておくと、それだけで演技の安定感が上がります。

用意がしっかりしてあると、緊張感が減りますし、演技中に余計な労力を使わなくて済みます。

さらに、準備段階で、意味の通らない部分や、文法のおかしな部分を修正することができます。

観客が勘違いしそうな表現の修正や、明確に現象を伝えるための言葉選びも時間をかけて行うことができます。

日本語の演技は言葉の選び方が難しいです。

日本語という言語が難しいことも原因の一つです。

丁寧語、尊敬語、謙譲語などが難しさの典型です。

それに加えて、同一の意味を持った言葉が複数存在したりもします。

一人称だけでも「私」「僕」「俺」などなど様々です。

しかもそれを演技に合わせて使い分けなければなりません。

ちなみにコンテストにおいては、演出的状必要がないならば「私」を選んでおく方がよいです。

「僕」というのは「下僕」から来ているから、コンテストの場ではそぐわないということです。

ただし、これも演技の演出によって変わるので、表現したいことが優先されます。

シンデレラストーリーのようなものを表現しようとした場合、意図的に「僕」を使うことは必要でしょうし、「僕」「ボク」でも表現する意味合いが違ってくるでしょう。

コンテストに限らず「私」と呼ぶほうが丁寧だ、とする考え方も一般的だと思います。

自分自身を呼ぶたった一文字でさえ、考えることは多いので、セリフの台本を作り、より演技を深める方が評価も上がります。

思っているほど労力もかかりません。

今はスマホのカメラでも十分きれいな映像が撮れるようになりました。

スマホで、自分の演技を確認して、マジックのタネや現象だけでなく、セリフにも注目してみましょう。

前回「ネクタイの曲がりは甘さ

次回「専門用語を使わない

ネクタイの曲がりは甘さ

とある演技者のフィードバックの中で、衣装のネクタイが曲がっていたという指摘を受けていました。

このネクタイが曲がっているというのは演技に対する「甘え」です。

もし仮に、演技中にネクタイに現象が起こる手順を組んでいたとしたら、出番前にネタのチェックをして、ネクタイが曲がっていることに気が付けたでしょう。

ということは、衣装のゆがみを見逃したことになります。

コンテストなので、独特の緊張感もありますし、慣れない環境に戸惑い、細かな部分が抜け落ちてしまうことは多々あります。

逆に、だからこそ、落とさなくてもよい部分で点を落とすのはもったいないです。

このときはたまたまネクタイでしたが、出番前にネタのチェックだけでなく、衣装や髪の毛などもチェックする習慣をつけておきましょう。

ただし、ネクタイが曲がっていることが演技の演出上必要な場合、ネクタイが演出に沿うような状態になっているかをチェックしましょう。

自堕落なマジシャンを表現するときに、キチッとネクタイが締められていたのではちぐはぐになります。

ここではネクタイを例に取り上げていますが、ネクタイに限らず衣装のチェックは演技の内容に合わせて、最適な状態になっているかを確認するということです。

コンテストは優劣をつける必要があり、減点されるポイントは見逃されにくいです。

「神は細部に宿る」という言葉があります。

点の取りこぼしの無いように気をつけましょう。

前回「観客の労力は少なくする

次回「セリフの台本を作る

観客の労力は少なくする

クロースアップマジックは特にそうですが、観客にマジックのお手伝いをお願いすることがあります。

例えば、カードを引いて覚えてもらったり、道具に怪しい点がないか改めたり、状況を確認してもらったりといろいろと作業があります。

観客が、その操作をすることに一生懸命になりすぎると、マジックの現象を見逃したり、不思議な点を理解できなくなったりしてしまいます。

マークと数字をずっと覚えながら、演者の細かな操作を見て、状況を理解するというのは難しいものです。

マジシャンは、そういう状況に慣れていますから、それほど苦も無く現象を理解することができますが、それもこれまでの訓練のおかげです。

たまに、マジシャンの中にもカードを忘れたりする人もいますけどね。

これは、どうせ当たるから覚えておかなくてもいいや、という考えがあったりするのですが、たまに失敗したと見せかけてどんでん返しをするサカートリックの時に困ったりします。

覚えたカードの数字の分だけ配ると出てきたりするので、忘れられるとただ失敗したところで終わってしまったりもします。

訓練されたマジシャンでさえ、忘れる状況があるので、マジックを見慣れない人はなおさらです。

観客の労力は必要最小限にとどめて、できるだけ現象にのめり込めるように誘導しましょう。

前回のブログでも少し触れました、操作だけでなく、心理的負担も減らせるようにしましょう。

よくある場面だと、複数回カードを当てるような手順で、その都度カードを選びなおしたり、コレクターのような現象で、一度に複数枚のカードを覚えなきゃいけない状況があったり、現象を組み合わせすぎて、複雑になりすぎたりといったものがあります。

カードを複数枚当てる手順なら、サインを書かせたり、同じ数字のカードばかりを取り出す手順にするなどの工夫が必要です。

別のところでも書きますが、不思議さのポイントがどこにあるのかを理解して手順を組むようにしましょう。

観客に不要な労力をかけずに、クリアーに現象を伝え、演技にのめり込んでもらえるようにしましょう。

前回「口に入れるものは観客に渡さない

次回「ネクタイの曲がりは甘さ